2020/08/30 19:34
ローマングラスに心惹かれる魅力のひとつ
表面に見られるオーロラ色の輝き。
これはガラス表面に起こる《銀化》と呼ばれる現象。
銀化といっても
実際には銀による科学反応と言う訳ではないようです。
特定の条件下で
長年砂や土中に埋まることで
ガラス成分の珪酸や酸化アルミなどが
周囲の鉄、銅、マグネシウムなどと化学反応を起こし
薄い被膜を作り出します。
その被膜は時代を重ねるごとに多層の膜になってゆき
光が当たるとこのような美しい色彩の煌めきを見せます。
この《銀化》とよばれる表面変化を起こすには
少なくとも1000年は地中に埋まっていないと起こらないそうです。
1000年以上前のガラスって、、、
アンティークの域を超えてますよね✨笑
鮮やかなブルーに映える色彩は
さながらモネの絵画の様です^ ^
( あまりの可愛さに
こちらの子は“モネグラス” と勝手に命名しました♡笑)
ローマングラスは人の手によって作られた古代のガラス製品ですが
ガラスはもともとシリカなどの鉱物から作られます。
鉱物から人の手によって文化が生まれ
そしてまた自然の中で創り出された芸術品となって
再び生み出されるローマングラス。
古代の人々の日常にありながら
自然と人を行き来する永い永い旅に
ぜひ想いを馳せてみて下さい。^ ^